第24回 鈴木接点工業 株式会社

鈴木接点工業 株式会社 代表取締役社長 鈴木 良美 氏 代表取締役社長 鈴木 良美 氏

鈴木接点工業 株式会社

所在地

神奈川県藤沢市石川6-10-18/藤沢工場

TEL

0466-88-8522

FAX

0466-88-8523

担当者

代表取締役社長 鈴木 良美

事業内容

自動車、家電、携帯電話などの電機接点の設計、開発、製造および販売

オンリーワンの技術を提供する

大正13年創業という長い歴史を持つ、アッセンブリー専門メーカーの鈴木接点工業では、あらゆる電気製品に利用される、スイッチ、リレー、モーターなどの電気接点の設計、開発、製造を行なっている。

同社は技術開発に力を入れており、近年では超精密スポット溶接と精密プレスを融合した自社オリジナルの技術開発に成功。それによって、現在は50μ以下のワイヤーを使用した次世代の超小型ブラシ端子の製造も可能になった。

このような技術開発を、率先して進めてきたのが現社長の鈴木良美氏。自社の機械設計や開発も自ら行なう若手社長は、去年の5月に就任してからというもの、これまでに無かった発想や取り組みを提案し、社内に新しい風を吹き込んでいる。

「顧客からの多様化、技術の高度化などの要求が高まっている今、生き残る為には積極的に技術開発を行い、自社だけが誇れるオンリーワンの技術を生み出していかなければ」と鈴木社長は語る。今後は、自社の得意とするスポット溶接を生かせる分野の開拓をもっとしていきたいという。

鈴木社長就任にあたっての改革は、技術開発だけではない。

前々から、インターネットをコミュニケーションツールとして活用することが、仕事の効率化に大いにつながると考えていた鈴木社長。就任したら何よりもまず社内LANを導入しようと固く決めていたという。

実際にLANを導入してから、それまで電話やメモが情報伝達の中心ツールであった社内が、メールでのやり取りによって情報を活発に交換するようになった。口答やメモ用紙などで伝えていた時は、後になってから「聞いてない」という相違が出てきたりもしたが、メールで伝えた内容は履歴が残るのでそういった問題が無くなったという。

営業のスタッフには社内のメールを全て携帯へ転送する工夫もおこなっている。そうすることで、担当者はいつでもどこでも問い合わせに対応できるからだ。

「営業にとって迅速な対応はとても重要。返答が遅れれば、その間にお客さまが他所へ行ってしまうのは当然のこと。」
相手を待たせない、タイムリーな対応を心掛ける鈴木社長にとって、インターネットは不可欠な存在である。

同社のHPは社内スタッフだけで作った完全なオリジナル。

3年前までは、外注で作ったHPを使用していたが、「見たい情報が載っていない」「会社概要の役割だけでしかない」
など、周りからは不評だったという。それならば、自分達で作ってみようと一念発起。皆でアイデアを出しながら制作したHPは好評で、それ以降ネットからの問い合わせもすこしづつ増えてきたのだ。今では少なくとも月に一回はネットからの受注をしており、問い合わせを受けた会社の約半数とは、すぐに仕事に繋がらないにしても何らかの結びつきを得られているという。

もともと私生活でもパソコンが好きで、以前からよくネット通販など利用していた鈴木社長。そのシステムを同社のHPにも取り入れようと考え、自社でネットカタログのページを作り、この夏にはオープンさせる計画である。接点の業界でネット販売を行なうところは殆ど無く、同社のような大々的な取り組は初といってよい。それだけに可能性は未知数であり、この挑戦によって今まで隠れていた顧客の新規開拓を期待している。ゆくゆくは中国語・英語も展開していきたいと、鈴木社長は意欲的に語った。

鈴木接点工業 株式会社

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