特集:リクルート・教育

スタッフィング・ジャパン株式会社

スタッフィング・ジャパン株式会社

製造業に特化した外国人就労紹介200人の実績

同社が得意とするのは、日本国内では採用が難しい理工系外国人の新卒者・第二新卒者の紹介だ。特に中国人エンジニアの日本企業への紹介で実績が高い。その理由は、理工系大学が多く集まる中国東北地方で募集し、面接会を瀋陽で実施して優秀かつ親日な人材を発掘していることに加え、来日までの期間に日本語教育を施すなど、日本で働く準備も含め手厚いフォロー体制を敷いているためである。

実習生の場合は3~5年間しか日本に滞在できないが、同社が紹介する人材なら、技術ビザ等の在留資格を取得できるので、延長手続きが容易で長期にわたり日本で働くことができる。例えば、航空宇宙産業では、設計、検査・認証取得といった中核を担う人材や、自動車・電機、機械などの製造業で必要とされる高度な技術者といったクラスである。

同社はすでに製造業向け延べ300名のビザ取得を行った実績をもつ。2017年には、同社グループ内に行政書士事務所も開設し、よりスピーディに手続きを進めることができるようになった。

日本国内で育成し、母国で活躍する人材を育てる

スタッフィング・ジャパン株式会社
左:代表取締役社長 川地竜太氏、
右:マネジャー 渡邉剛史氏
名古屋と東京を起点に、日本と中国を繋ぐ

現在、求人が多いのは設計や図面オペレーターで、将来的には開発や品質管理の責任者として、中国法人に派遣する予定での採用も多い。これは、海外に派遣できる日本人の数にも限界があるなかで、中国の市場拡大に人員体制が追いつかない企業も多いためだ。つまり、優秀な中国人エンジニアを何人抱えているかは、今後の企業成長に直結する大きな因子だと言えるだろう。しかしながら、ティア1クラスは人が集まるが、ティア2・3は、自前で優秀な外国人をなかなか集められないのが実状である。

一般的に、受け入れ側のメーカーは、外国人の国籍をあまり混ぜたがらない。これは日本側の語学力の問題が大きく、技術用語を使う必要上、すでに先輩社員がいる国の人員を採用する傾向が強い。または、将来的に現地法人に送りたいという考えから、進出している国の人を採用する。そのため、中国人のハイクラスのエンジニアは、昨今ますます必要とされている。

中国人の考え方と日本企業の考え方が合わないことは多い。中国はどちらかというと欧米的で、大学で学んだ専門性を伸ばせる仕事を求める。しかし、日本企業は専門性よりも協調性を求める傾向が強い。同社社長の川地氏に、日本企業が中国人エンジニアの受け入れにおいて気をつけるべきことを伺ったところ、「世界的に見て特殊なのは日本企業のほうなので、本当に技術を伝えたい、会社の将来を担うリーダーになってほしい。そのために日本に来てもらうと思って接することが大切。日本人と同じように外国人を待遇する時代がすでに到来したという意識が重要」ということだった。

また、日本は人材育成を10年単位で考えるが、人材派遣の場合は3年という期限がある。せめて母国の現地法人に返し、日本で学んだことを長いスパンで会社に還元してもらう道筋も考えなければならない。これまでのように安い労働力のための外国人ではなく、会社の将来を一緒に築いていく仲間としての外国人を日本国内で育て、国境を超えて活躍してもらう。そうした協業体制を築くうえで必要な下支えサービスの提供を同社は社会的使命としている。

スタッフィング・ジャパン株式会社

所在地

〒460-0002 愛知県名古屋市丸の内3-17-6 ナカトウ丸の内ビル4F

TEL

052-973-3953

URL

https://staffingjapan.com/

E-mail

inforequest@staffingjapan.com

設立

2014年

 

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